「 水俣病 」 の情報 

水俣病がどんな症状を伴う病気なのか「病像」が確定しないことが主な理由だった。 国の認定基準では、チッソによる補償対象の患者は複数の症状の組み合わせを要件とする。

生前、重い症状や差別に苦しんだ日々や、わが子の患者認定を求めて闘った体験を講演会で伝えていた。 娘の夏田美智子さんは、亡き母と兄の代わりに、水俣病に翻弄され

miniseries via Getty Images 水俣病の症状に苦しんだ仲村妙子さんは生前、生まれたばかりの娘の首に手をかけたことを証言していた（イメージ写真）.

また、身内に水俣病の症状があっても差別や偏見を恐れて診察を受けようとしない人がいるとして、「（水俣病問題が）早く解決することを願うばかり

２０１３年、最高裁は症状が一つでも水俣病と認め、国の基準より広く患者を認定した。これを受け環境省は１４年、総合的に検討するためとして、

症状は水俣病特有のものではないとし、一部原告については水銀の多量摂取自体を否定した。汚染された魚を多食したと本人や親族が証言したが認め

国は当初、周辺地域で採れた魚介類を多量に食べ、感覚障害があれば、水俣病として認定。しかし７７年、「複数の症状の組み合わせが必要」という